人生で2回目となる、注文住宅での家造りが進んでいます。
これからの蓼科での新しい物語を綴っていくにあたり、まずは私が「どんな家を建てようとしているのか」、そして「なぜそのコンセプトに行き着いたのか」をお話しさせてください。
これまでの住まいと「賃貸の経験」
振り返ってみると、私が1回目の家を建てるまでは、本当にいろいろな賃貸住宅に住んできました。種類で言うと、だいたい以下の4種類です。
- 普通の木造アパート
- 1階と2階があるテラスハウス
- 賃貸マンション
- 分譲マンション(賃貸として居住)
今だから思うのですが、若いうちにこれら多様な住宅、特に「分譲マンション」での生活を経験できたことは、その後の家造りにおいて非常に大きな財産になりました。さまざまな環境で実際に暮らしてみることで、自分たちに本当に合っている間取りや、必要な広さの基準がリアルに体感としてわかるようになったからです。
「3回建てないと満足しない」という格言への持論
そうして得た知見を詰め込んで建てたのが、現在の住居である1軒目の注文住宅です。
よく世間では「家は3回建てないと満足しない」と言われますが、私はこの言葉に対して、正しい面もあるし、間違っている面もあると感じています。
もし、1年ごとに3回連続で建てるのであれば、その格言は正しいのでしょう。しかし、普通の人生において3回も家を建てるとなれば、そこには大きな歳月が流れているはずです。時代も、周囲の環境も、家族の形も、そして自分自身の価値観も変わっています。だからこそ、何度建て直したとしても、「その時々に作りたい最高の家」の姿が変わっていくのが自然なのではないでしょうか。
家づくりの計画中、「老後のことを考えて……」と何十年も先の遠い未来を心配しすぎてしまうことは少なくありません。
私の1棟目もまさにその罠にハマり、「将来は親を引き取るかもしれない」「万が一〇〇があるかもしれない」と可能性を詰め込みすぎて、どこか冒険しきれない無難な仕上がりになってしまった部部分も多いです。
だからこそ、2棟目となる今回はその呪縛から完全に解き放たれています。何より私には、「残りの人生が長くはない」という強力な利点(?)があります。先の読めない未来のために今を我慢するのではなく、「これから暮らす時間をいかに最高のものにするか」という一点だけに特化する。今を楽しめる家に全振りすることこそが、2回目の家づくりにおける私のテーマです。
そして、家は建てて終わりではありません。そこから始まる暮らしこそが本番です。
1棟目と2棟目、驚くほど真逆のコンセプト
実際、我が家の1棟目と、今回計画している2棟目は、驚くほど真逆のコンセプトです。
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現在の家(1棟目): 北欧ナチュラルの2階建て。白を基調に、オレンジなどのテラコッタ系をアクセントにした温かみのあるデザインです。展望とプライバシーを最優先し、「2階リビング」を選択しました。今でも本当に住みやすい、大好きな家です。
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今度の家(2棟目): 八ヶ岳山麓・蓼科高原の別荘地に建てる約30坪の平屋です。 外観はガルバリウムを基調とし、内装は鉄や石目調の素材を取り入れた、無機質でモダンなデザインを目指しています。森の景色に溶け込みながらも、静かな存在感を放つ──そんな「森の中にひっそりとたたずむ家」がコンセプトです。
1棟目とはまるで真反対のスタイル。一体どんな空間に仕上がるのか、どんな住心地になるのか、自分でも今から楽しみで仕方がありません。っていうか、今から頑張らないといけないことがたくさんありますが…
とはいえ、2棟目の家づくりは、まったくのゼロから始まるわけではありません。1棟目で実際に暮らした経験は、想像以上に大きな財産になっています。
「これは本当に良かったので、そのまま採用したい」と思うものもあれば、「ここはもっとこうしておけば良かった」と感じて、ゼロから見直したものもあります。これら「1回目の失敗と経験をどう活かすか」という具体的なこだわりについては、これからの記事で少しずつご紹介していく予定です。

通された9割の希望と、男のロマン
今回の家づくりは、ありがたいことに私の希望が9割近く通っています。
通常、ご夫婦で家を建てるとなれば、半分、あるいはそれ以上は奥様の意見が優先されるケースが多いのではないでしょうか。我が家がこれほど私の趣味に振り切れたのには、少し特殊な背景があります。
そもそも、今回の蓼科への移住は私の強い希望でした。妻には「しばらくは現在の職場で働き続けたい」という意志があるため、家が完成した後は、私は一足先に蓼科へ移住し、妻は東京と蓼科を頻繁に行き来する「2拠点生活(デュアルライフ)」からスタートする予定です。
そのため、妻にとっては週末をのんびり過ごす「最高の別荘」。私にとっては、これからの人生のベースになる「本宅」。資金についても、私がほぼすべてを負担(住宅ローン)することになりました。
このような経緯から、私のこだわりを前面に押し出す形が自然と整ったのです。もちろん、キッチン選びなどの要所要所で、妻からの鋭いチェックや口出しは入りますが(笑)、ベースとなる大部分は自由にさせてもらっています。
これからの残り人生を徹底的に楽しむための家として、こだわりをこれでもかと詰め込み、ときには予算の壁と格闘しながら進める家造り。ここから始まる新しい物語を、一歩一歩じっくりと書き残していきたいと思います。

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