住設選び ⑫換気システム

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今回は換気システムを何にしたか?です。

まぁ多くの方は換気システムを何にする?ってなことは考えずにおまかせになるのかとは思いますが。。。

1種、3種、熱交換

一般的に、ビルダーさんが決まると、換気システムもほぼ決まってしまうものなのでしょう。

もちろん、オプションで第3種換気から第1種換気に変更できたり、同じ第1種・第3種でも、ダクト式やダクトレス式を選べたりするビルダーさんもあるかと思いますし、設計会社や工務店なんかでは自由に選択できたりするところもあるかと思います。

ところで、「第1種換気=熱交換換気」と思っている方も多いのではないでしょうか。SNSなどの発信でも、この2つが同義として扱われているのをたまに見かけます。

ですが、厳密には少し違います。

第1種換気とは、あくまで「給気と排気の両方を機械(ファン)で行う換気方式」のことです。そこに「熱交換機能をつけるかどうか」は別の話になります。

現在の戸建て住宅では「第1種換気といえば熱交換型」が一般的ですが、第1種換気だからといって必ず熱交換するわけではありません(熱交換を行わない「同時給排型」の第1種換気も存在します)。

さらに言えば、熱交換換気自体にも2種類あります。

  • 全熱交換型:温度(顕熱)だけでなく、湿度(潜熱)も一緒に回収する
  • 顕熱交換型:温度(顕熱)のみを回収し、湿度はそのまま排出・給気する

日本の住宅では、冬の乾燥対策や夏の除湿負荷を減らす目的もあって、一般的には全熱型の方が多く使われている印象です。

今の我が家は3種換気

1棟目の今の我が家は3種換気です。
各部屋に給気口があり、1階に2箇所、2階に2箇所ほど電気式の排気ファンがあります。
3種換気ではありますが、給気口をエアコンの近くに設置することで、外気の暑さや寒さを特に感じることはない、といった工夫はしています。

ただ、デメリットもあります。
それは、各給気口のフィルターを掃除しなければならないこと。
我が家の場合、各部屋に給気口があるので、フィルター掃除もそれだけの数が必要になります。

一方、第1種換気では、熱交換ユニットに給気フィルターがまとまっているタイプが多く、フィルターの掃除を1箇所で済ませられるのは大きなメリットだと思います。

ただ、掃除する場所が1箇所ですむ。
これは、実際に住んでみると意外と重要なんですよね。

その我が家ですが、十数年前、計画段階では第1種換気も検討しました。
ただ、ダクト式は「ダクトの中でカビが生えたりしないのかな?」というのがどうしても気になったので、ダクトレスの第1種換気せせらぎを検討しました。
ですが、行ったり来たりという換気方式で本当に家の中の空気が入れ替わるのか?といった疑問に加え、それなりに費用がかかることと、東京という温暖地であることから、最終的には採用を断念しました。

ちなみにせせらぎは家に複数台数設置するはずなのでお掃除の箇所も台数分増えるはずです。

棲家採用

さて、今回です。

さすがに外気が氷点下15℃になるような土地です。一種換気にして熱交換(回収)にするのは必然になるでしょうか。

ビルダーさんに聞いたところ、特に指定がなければ澄家を使っているとのことでした。

ただ、第1種換気でも別の選択肢もあります。
メーカーや型番までは聞いていませんが、給気と排気のバランスを変えられるシステムがあるそうです。
例えば薪ストーブを使う場合、着火時などに家の中が負圧になると、煙突から煙が室内に逆流してしまうことがあります。そういうときに、一時的に給気を増やして家の中を正圧側にしておく、といった使い方ができるようです。

私は別の記事でも書いているように、薪ストーブは使わない予定なので、そこまでの機能は必要ないかな?ということで、今回はビルダーさんが使い慣れている澄家を採用してもらうことにしました。

給排気計画

棲家を採用すると決まっただけではまだまだです。
どのようなエアフロー(空気の流れ)にするのか?を計画していく必要があります。

給気口

これは棲家のメーカーであるマーベックスさんが行ってくれました。図面を送るとその図面に棲家の各器具の配置を書かれた図面が帰ってきました。
ちなみに我が家は基礎断熱で膨大な床下空間があるので床下設置です。

③って書いてあるのは③番目の給気口でこんな感じの給気口がついて室内の空気を吸い出しまして、熱交換後外に排出されます。

これが我が家の場合8箇所計画されてました。

でも、マーベックスさんの通りに設置すると不都合もあるわけです。
上に家具とかは置けませんしね。何をどこにおくか?近くに何がくるのか?どうせなら奥にした方が空気のよどみがより少なくならないか?
そんなことをビルダーさんと相談しながら微調整していきました。

また、ロフトにも2つ給気口がありましたが、そこへの配管は床下の本体からなので壁の中を通ります。
普通の壁だと狭くて無理なのでパイプスペースと呼ばれる空間が必要となります。それをどこにするか?
2階建てじゃないのでパイプスペースは考えていなかったので急遽考えました。
なるべく邪魔にならないところ。壁をふかしても大丈夫なところ。
当初はトイレの後ろの壁をふかして半分パイプスペース。半分収納って思いましたが、端っこ過ぎて配管が長くなるのでリビング収納の奥に変更。
ってな感じでこちらも微調整をしています。

排気口

排気っていうと汚い空気のイメージですが、部屋への排気なので要は外気から取り込んだ空気を家の中に出すところですからきれいな方になります。
これは、基礎断熱&床下エアコンなので、床下エアコンの前あたりに吹き出すようになってました。
ワタシ的には床下エアコンの給気口に向けて出すんじゃないの?って思ったんですが、AIさんに聞いてもエアコンの前にしてエアコンの風と混ぜるほうが良いようです。

屋外給排気口

あと、大きく変えたのが外からの給排気口です。

外にこんな感じの給気口、排気口がつきます。
 

これをどこに配置するかです。

当初は同じ面に1m程度離れて給気口と排気口が設定されてました。

これがあまり近いと排気した汚れた空気がまた給気されてしまうといったショートサーキット現象が起きかねません。
1m程度離していればいいようなんですが、どうせならともっと離して給気を北面。排気を西面と別の面にしました。西面には灯油タンクも設置する予定なのでその匂いが入ってこないようにという思いもありますし、キッチンの換気扇の排気口からも給気口を離しました。

ガラリ

ガラリも必要です。
床下に排出した新鮮な空気+エアコンの風を部屋の中に出す場所です。

4箇所ガラリを設置しました。
そのうち家の端に近い2箇所はマーベックスのLaLa fan Sという電動ガラリを設置。
残りの2箇所はマーベックス製は樹脂製でイマイチだったので、風量調整ができるステンレス製のものにする予定です。風量調整ができるので、電動ファンの影響でショートサーキット(ガラリからの逆流)にならないように調整できるかな?って思ってます。

オプション

棲家にもオプションがあるんです。

エコエアーシステム

熱い空気は上に集まります。その天井や小屋裏の空気を床下に強制的に下ろすシステムです。
これを併用することでより温度差をなくすようにします。

私はこれを採用はしませんでした。

まず大きな吹き抜けを設けること。その吹き抜けの上にはシーリングファンを取り付けるということ。
吹き抜けと遠いところにあるロフトの床になるべく大きめのガラリ的な穴を開けることで自然対流的なエアフローを考えたのでまぁいいだろうといった考えです。

また、冬の暖房は上に溜まった熱気を下に戻すっていうのは理解できるんですが、夏の冷房時でも天井の熱気を下に下ろすために使うとのこと。ただ、我が家は小屋裏エアコンなので、天井が一番寒い空間になるはず。それを居室を通り越して床下に持っていかれては困るんです。逆に床下の空気を天井に持ってきてそれを冷やしたい。そういった逆回転だったら採用していたかもしれません。

エコエアーUV+システム

棲家から出てくる新鮮な空気にUVを照射して除菌・消臭してやろうっていうシステムだそうです。
正直どこまで効果があるのかわかりません。我が家は周りは自然豊かな森。汚れた空気は少ないだろうってことで不採用です。

ハイブリッドシステム

これは棲家のカタログからそのまま引用します

夏の夜間や春秋の外が快適な時、高気密高断熱住宅は、室内が暑くなります。その時、外気を直接給気(熱交換しない第三種換気)に切り替えることで、室温を素早く下げ、省エネに快適性を向上させます。また冬の室内が外より寒い時や夏の室内が外より暑い時もECOモードで運転されます。第三種換気では、排気側のモーター1つのみで換気を行うため、より省エネ運転に。熱交換はしませんが、外気は外部フィルターでしっかりろ過され、きれいな状態で室内に供給されます。

このような状況は、結構あると思ってます。

東京でも今の時期はそうですね。外が20℃でも家の中は25℃だったりするので冷房効かせてます。
こういう時は、熱交換せずに外の涼しい空気をそのまま取り入れてほしい、という気持ちになります。

今度の家では、こういう時に自然の風を取り込めるよう、通風できる窓の配置も考えています。

そういう意味でも、このハイブリッドシステムは結構有用なのではないか? そう思って、採用することにしました。

ただ、システムは外気温を見て運転を切り替えているようです。

個人的には、湿度も考慮してほしいなと思うのですが、どうなんでしょう?

たとえば夏の夜。外の気温が下がったので、涼しい空気を取り入れようと熱交換を停止したとします。
ところが、外気の湿度が高かったらどうなるのでしょうか?

せっかくエアコンで除湿したのに、換気によって湿気を取り込んでしまい、また除湿しなければならない……なんてことにならないか、ちょっと心配です。

涼しい外気を取り入れて冷房の負荷を減らせるのは魅力ですが、湿度まで考慮して制御してくれると、もっとありがたいんですけどね。でもひょっとしたらそうなっているのかも。私がカタログ等を読みきれてないだけかもしれません。

メンテナンス

フィルターの掃除など、いろいろとメンテナンスも大変ですが、一番大変なのは換気本体のお掃除。

天井裏に設置されていたり、床下の狭い空間に設置されていたりと、苦労されている方も多いようです。
ただ、今回の我が家は基礎断熱で、深基礎によって床下空間の高さが120cmほどある予定です。そのため、床下への設置であっても、メンテナンスにそれほど苦労することはないかなと思っています。

むしろ気になるのは、床下への浸水です。

万が一、洪水などで床下が浸水してしまうと、床下エアコンも澄家も故障してしまう可能性があります。
もちろん、浸水リスクの低い土地を選んだつもりなので、その点は大丈夫だろうと思っています。

ただ、洪水だけでなく、給排水管の漏水など、人為的なトラブルにも注意が必要ですね。
せっかくメンテナンスしやすい環境をつくるのですから、万が一の水濡れ事故を防ぐ対策も考えておきたいところです。

家を計画中の皆様へ

今回の記事が皆様の参考になったかどうかはわかりかねますが、以下の点だけはプランニング中にしっかりとケアしておいて後悔ポイントを少しでも減らしてください。

  • 換気機器のメンテナンス
    澄家のような本体をあけてメンテナンスしないといけないシステムの場合、お手入れがしやすい位置にあるのか?
    天井に設置されている場合とかは意外と大変だったりします。
  • 室内給排気口の位置、色
    部屋の目立つところに設置されてしまった。給排気口が邪魔で家具が置けない。壁や床の色と全然違って目立つ!等々色々とがっかりポイントが潜んでいますので、十分にケアしてください。
    だからといって手の届かない目立たいところに設置すると、今度はそのメンテナンスが大変だったりもします。メンテナンスのしやすさも両立させる必要があります。
  • 屋外給排気口の位置
    屋外の給排気口の位置も大事です。
    特に給気は家の中に取り込む新鮮な空気の入口です。駐車場に近いと排気ガス入ってきますし、近くに自分の家や隣の家の換気扇や乾太くんの排気口があったりするのも困ります。意外と見落としがちです。
    意匠性も大事ですが、周辺環境含めた空気の流れをよく考えてください。

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