住設選び 今回はその家の一番の特徴である外観を左右する外壁・屋根です。
まず、今回の蓼科のお家は、自治体だけでなく管理別荘地による景観の規制があり、屋根の形や屋根・外壁の色を自由に選ぶってことはできません。

まぁ、軒ゼロの家にしたいとか、陸屋根にしたいとかの希望は一切なく、屋根の形は切妻にしたかったし軒も出したかったので、その点はほぼ問題ありません。ただ、色に関しては少し考えることになりました。
外壁選び
まずは外壁を何にするか?
寒冷地に適していると言われているのは樹脂サイディング。
ただ、意匠性が弱いと言われておりますし、調べても種類は全然少ないです。
実際に樹脂サイディングを使っている家を見ましたが、ラップサイディング的なデザインはまぁよかったんですが、近くで見ると色のせいかプラスチック感ありありで心躍りませんでした。窯業系サイディングのように色々なデザインがあればいいんですけどね。
次、窯業系サイディング。
窯業系サイディングは一昔前だと耐久性やメンテナンス性の面で敬遠されがちでしたが、最近は塗膜の長寿命化が進み、シーリングが目立たない工法(四方合いじゃくり等)も増えて、十分有力な選択肢に入ってきます。
また、寒冷地ではどうしても「凍害」の心配がついて回ります。
しかし、各社から寒冷地対応の高耐久品も出ています。しっかり通気工法を取り、直接雨や雪水が染み込み続けない設計(軒や施工場所への配慮)さえ押さえておけば、過剰に恐れる必要はないのかなと感じています。
ただ、やはりガルバリウムを選びました。
凍害に強いっていうのが一番ですね。また、とても軽い。そして森の別荘で重要なキツツキにも強いっていう点もあります。
とはいえ、いかにもガルバっていう凸凹なデザインは選びたくなかった。太い板のようなデザインを探しました。
最初に考えたのはSP-ヘアリナ
サンプルを取り寄せてもらって、見てみたら思ってたイメージとちょっと違いました。
この時初めてガルバの外壁を持ちましたが、本当に軽いんですね。これ本当に金属?ってくらい軽かった。その軽いのもあって金属感が足りなかったように見えたのかもしれません。ヘアライン仕上げに期待してたんですが。
でも、今の自宅にある新築工事時にもらった30cm四方くらいの窯業系サイディングの破片。結構重いので、それに比べたら家に係る負担は相当違うんだろうと感じます。
で、他を探して結局 SP-ガルブライトⅡにしました。
先のヘアリナもそうなんですが、これ凸が無くて凹だけなんです。ちょっと言っている意味わからないですかね?
約30cm平たい面があって細い溝凹がある。その繰り返し。まさに自分が欲しかったデザインです。
ちなみに、同じようなデザインを使っているガルバ外壁の家が近所にできているんですが、結構ペコペコしていて、ちょっと斜めから見ると滅茶苦茶不細工に見えることがあります。あれは断熱材が一緒になっている製品でなくて鋼板だけなんですよね?多分そうだと思ってます。そう思いたいです。
SP-ガルブライトⅡ実際サンプル見たけどどう触ってもペコペコしそうはありません。
まぁこのサンプルも持つと軽すぎて、プラスチック的な感じがしますが、実際に貼るとまた違うんでしょう。たぶん。
色はクールブラックを選んだかと思いますが、(写真左から)クールブラック、ダークグレー、スチールグレーのサンプルを取り寄せてもらってから選びました。
まぁどれを選んでも大して変わらん感じです。特にダークグレーとスチールグレーなんてほぼわかりません。

玄関周りは窯業系
外壁は決まったものの、玄関周りだけはアクセントをつけようと思ってました。
同じ製品の色違い。ホワイトやアッシュ系ですね。
でもなんか無地で面白くないなぁって感じちゃって、色々と探してイルミオのムラーホワイトっていうなんていうか白にカビが生えたような(笑)そんなデザインの窯業系サイディングを選びました。
寒冷地でも問題ないとのことですが、一応水に濡れにくい玄関の凹部分なのでより安心だろうとは思ってます。
左から、ムラーホワイト、ポテスグレー、グラニットホワイトです。

どんな外観になるかドキドキです。
軒天
別荘地、特に森の別荘地で見落としがちなのが「軒天」です。
街中なら、梁や垂木をあえて表に出すオシャレなデザインも人気ですよね。ですが、ここは豊かな森の中。家づくりの大敵・キツツキさんがいらっしゃいます。蜂やいろいろな巣を作りそうな虫も多いかもしれません。
柔らかい木材をそのまま見せていると格好の標的にされてしまうので、我が家は軒天もしっかりガルバ(金属)で覆うことにしました。
屋根は後述しますが、ガルバの立平葺というデザインなので、その筋と軒天の筋を合わすってのをしたかったんですが、軒天は四方にあり、ガルバは東西流れ。ぴったり合わすことも難しいし、そもそも北と南じゃ筋は関係ない。
ってことで、デザインはまぁ特になんでもいいかな?
でも、軒天は明るめの色(白)にしたい。って思って探しました。
軒天は雨にもあたることも少ないし、紫外線にもそこまであたらんやろうってことで、費用重視でLIXILのDANサイディングという金属系を選びました。

本当は限りなくプレーンなものが良かったんですが、良いのがなくて、それならってこのデザインを選んでます。
悩んだのはルシェロFとルシェロL。ソフトホワイトっていう色です。

左がFで右がL。
見た目はまったく変わりません。
スペック的にはFの方がフッ素系の塗装だそうでその分価格が高いです。
軒天で紫外線や雨の影響も少ないってことでここは安いLの方を選びました。
横張り、縦張り?
ここが重要なところです。試験に出ます。特にガルバ採用予定の方は是非に読んでください。
当初、ガルバを外壁に指定した際に、高さのない平屋なので、張り方として重厚感を出すべく横張りを指定しました。
で、立面図が送られてきてみてみたら、何やら筋が入っているじゃないですか。

なんでガルバなのにコーキングが入ってるの!!!!!
って聞いたら、ガルバと言えど、長さがあります。3mとか4m。そのつなぎ目で目地(ジョイント)が入るそうなんです。
改めて近所のガルバの家を色々と見てみたら、確かに多くの家にジョイント入ってました。2階建ての縦張りのご近所さんは2箇所も入っています。
でも不細工じゃないですか。せっかくのガルバでシュッとさせたいのに。
目地が入らないように出来ないか?
簡単に言うと1辺の長さをガルバの長さ以内に抑えることができれば目地が入りません。
ガルバの外壁って3mや4m品がほとんどなので、それを超える壁には必ず入る。
でも、聞いたら、特注で6m品のものがあるそうなんです。ただ、6m品はそれを載せるトラックが大きくなるので、運搬費も上がるし、そのトラックが入っていける場所じゃないとだめらしい。
あちこちで見かけるガルバもそんな制約があるんですね。
ただ、6m品を使うとしても、我が家の30坪平屋だと外壁の長さは6mよりはあります。なので、家の凸凹を増やして一辺を6m以下にすれば目地が入らなくなります。つまり間取りを変える必要がある。
あれだけ考えた間取りをいまさら間取り変更したくないし、そんな凸凹多いデザインにしたくない。
じゃぁ縦張りではどうですか?
標準の4mなら縦張りでも目地は入りますが、6m品使えば平屋なら目地は入りません。確か我が家の最高点は5.4m程度。大丈夫。
というわけで、縦張りに変えました。
細かいことを言うと、ガルバリウム鋼板は縦張りのほうが、雨水が溝に沿って下方向へ流れやすく、水やホコリが溜まりにくいそうです。
参考情報:LIXILだと8m品もあるようです。
以下のWeb見ると目地がなくなってすっきりだよっていう事例が見れます。

近所で2階建ての縦張りで目地のない家もあるんですが、あれはちゃんと考えて課金したのかな?
このようなことを考えると、間取りを考える際に、外壁の長さも意識しておきたくもなりますね。
うまく凸凹考えれば標準品でも目地なくできるかもしれません。
屋根
外壁はガルバにするって決めた頃かな。屋根もガルバって決めてました。
で、自分なりに調べて屋根も外壁と同じようにガルバと断熱材が一体化したものを選ぶんだと思ってました。
例:スーパーガルテクト
ところが、ビルダーさんに聞くと、壁に関してはそうだけど、屋根に関しては普通はガルバリウム鋼板をそのまま施工するとのこと。
そのままというか立平葺というデザインで現場施工とのことです。
雨音とかどうなの?って思いましたが、屋根には分厚い断熱材もあるし、2重の通気層もあるそうで、全然大丈夫とのことでした。なので、それでお願いしました。
使うガルバリウム鋼板は ヨドHyperGLカラー 萠 だそうです。

ちなみに色は黒にしてますが、屋根だから少しは遮熱考えた方がいいかな?って思ってシルバーを検討しましたが、別荘地の色の制約の明度がオーバーしていたので結局黒にしています。結構厳しいんですね。色の規定。
というわけで決まった外観。
ほぼ黒です。南国なら家がクソ熱くなるのかもしれませんが、寒冷地なので黒に関してはそこまで気にしなくていいのかな?って思ってます。
立面図にAIに色つけてもらったらこんな感じになりました。
玄関まわりだけ明るい色にしてよかったって感じです。虫来るかなぁ?

縦張り、横張りで悩みましたが、家づくり当初から元々ガルバでいくって思ってたので、窓や建具に比べたら外壁、屋根はそこまで悩まなかったというのが本当のところです。

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